伏見人
商売繁盛で笹もって来い!!
新年あけましておめでとうございます!
本年も、まいぷれ伏見区をよろしくお願いいたします。
さて、今年最初の伏見人は『えべっさん』です。
七福神の一柱として、商売繁盛の神様として親しまれています。
今日は、そんな「恵比寿(えびす)」さんをご紹介いたします。
まいぷれ伏見区をご覧いただいている皆さま、新年あけましておめでとうございます。
【えびず】でございます。
関西では【えべっさん】と呼ばれています。
私は、七福神の一員でして、皆さまの商売が上手く行くようにと、常々お手伝いをさせていただいております。
本日は、伏見人の取材のご用命を賜り、少々お時間をいただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
皆さんご存じのとおり、1月9日から『十日戎』が始まります。
古い話で忘れてしまいましたが、実は1月10日は私の生まれた日と言われています。
そんな理由で、10日が「本えびす」、その前日の9日が「宵えびす」、11日が「残りえびす」と呼ばれています。
毎年、この『十日戎』の期間は、その年の商売繁盛や家庭の家内安全を願う人々で、大賑わいです。
えべっさんといえば、『商売繁盛で笹もって来い!』ですね。
最近、少し耳が悪くなってきたせいか、大きな声で言って頂いた方が、皆さんの願いをかなえやすくなります、
私が大切にしているものは、この笹です。
正しくは「福笹」と言います。
この福笹は、あらかじめお祓いをしており、大変ありがたいご利益のある特別なものです。
竹は真っ直ぐ天空に向かって成長します。
他の樹木のように、途中で曲がることはありません。
このような竹の姿から、どんな困難なことにも負けずに、真っ直ぐ上に向かって上昇することで、縁起物とされています。
商売も、そんな竹にあやかりたいものです。
伏見という街は、いにしえの昔から商売人の街です。
大阪との港町ということもあり、多くの人が行きかい、歴史上の舞台にもなってきました。
昔の人は、京都の中心街へ行くことを、「ちょっと、京都へ行ってくるわ!」と言って出かけていました。
伏見区は京都市のはずなのに、これいかに!?
伏見人気質は、京都人というより大阪に近いものがあります。
それも、商売人の街だったからでしょうね。
私は、他の神さまを案内する時には、「伏見は京都の下町」と言って紹介しています。
平安時代、ここ京都は日本の首都でした。
同様に、安土桃山時代の後半は、ここ伏見が日本の首都でした。
ですので、伏見は京都ではない!と言ったりもしています(笑)
そんな伏見人気質が、大好きです!!
乃木神社内の「山城えびす神社」
金札宮
「えべっさん」と言えば、大阪の今宮戎神社、兵庫の西宮戎神社、そして京都では恵美須神社が有名です。
ここ伏見では、皆さんご存じでしょうか?
乃木神社内の「山城えびす神社」、金札宮の「恵比須社」ですね。
金札宮では、毎年「惠比須・寶惠駕籠」が開催されています。
近年はコロナの影響で、イベントが開催できずに残念です。
ちなみに、寶惠駕籠とは、芸妓を色駕篭に乗せて「えびす参り」をすることと言われています。
かつては、遊郭のあった中書島から芸妓を駕籠に乗せて賑やかに「えびす参り」が催されていました。
早く、通常どおりのイベントが開催できる日を待ち望んでおります。
「商売繁盛で笹もって来い!」
このコロナ渦中、もう2年が経ちます。
明かる兆しが見えつつありますが、まだまだ油断大敵。
しっかり感染対策をして、病に打ち勝ちましょう!!
人類は、これまで幾多の苦難を乗り越えてきました。
これからも未知のウイルスや病原菌、更には地震などの天災があるかもしれません。
しかし、笹のように強く、逞しく、日常の生活を営みましょう。
きっと、明るい光明の日差しが、すぐそこまで来ているはずです!!
辛抱強く、この逆境こそがチャンスと思い、頑張っていきましょう。
≪えびっえさんを祭っている神社(伏見区内)≫
◎恵比須社(金札宮内)
京都市伏見区鷹匠町8
◎山城えびす神社(乃木神社内)
京都市伏見区桃山町板倉周防32-2
◎西宮神社(羽束師坐高御産日神社内)
京都市伏見区羽束師志水町219-1 *西宮神社からの分霊という
◎蛭子神社(御香宮神社内)
京都市伏見区御香宮門前町174
◎蛭子神社(長尾天満宮内)
京都市伏見区醍醐伽藍町長尾天満宮 -
◎蛭子社(伏見稲荷大内)
京都市伏見区深草藪之内町68
【編集コメント】
七福神の神様の中で、一番よく知られている神様ですね。
どこかユーモラスな、そして愛嬌たっぷりの「えべっさん」☆
どうぞ、今年もよろしくお願いいたします!
(取材 編集長)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。