本山佛光寺といえば、「まいぷれ」でも過去に「紅葉だより」や「桜だより」で取り上げ、また、現在、「佛光寺さんの野菜市場通信」では、京野菜の魅力について不定期に情報発信しています。その佛光寺さんに、今回はランチ取材ということでお邪魔しました。
お寺の境内で、カフェとショップを展開しているD&DEPARTMENT KYOTO。カフェ（d食堂）では、京都の地元素材を厳選し、折々の季節を味わうメニューを提供しています。今回いただいた京都定食も、一見素朴なメニューに見えて、実は一品一品、素材にこだわっています。京都の地野菜、「こんぶ土居」の天然真昆布、「タイコウ」のかつお節から引く出汁を使った具沢山の味噌汁、「志ば久」・「総本家近清」の京漬物、減農薬京丹後産コシヒカリを使用、旬ごとに変わる一汁一菜の定食です。確かに、白味噌の味噌汁は、しっかりきいた出汁に味噌のほのかな甘みが絡む深い味わい。うちで飲むのとはちょっと違いますね(*^_^*)。
カフェでは、食事だけではなくて、コーヒー、日本茶のほか、デザート類も提供しています。最中やぜんざいといった和菓子のみならず、蒸しパンやクリームあんみつ、夏季限定ですが、かき氷もあります。飲み物類はテイクアウトもできるので、縁側に腰掛けて、境内を眺めながらいただくのもいいかも。

お店は畳敷きの日本間で、当然靴を脱いで上がりますが、客席の椅子が工夫されていて、正座しなくても大丈夫な優れもの。山形県天童市生まれの家具ブランド「天童木工」の低座椅子です。足の具合が悪い年配の方や正座に慣れない外国からの観光客の方、正座は苦手という若い人たちでも安心です。
カフェで使っている食材や食器類は、お隣のショップで販売しているものもあります。「うちに帰ってあの味を試してみたい」、「このプレート、うちでも使いたい」という方は、お土産にぜひどうぞ。

＊毎月14日は、カフェの前で佛光寺野菜市が開催されます。地元京都産の旬の野菜が多数並び、地元の方々や観光客で賑わいます。