京都・寺町通といえば、昔は、東京・秋葉原のようないわゆる「電気街」として知られていましたが、今は、観光客向けのお店が随分増えました。『ジョイント・ほっと』があるのは、そんな寺町通の一画。仏光寺通を少し南へ。京町家風の外観に、大きくロゴ入りの暖簾がかかっていました。
ここは就労継続支援B型事業所という、企業で働くことが不安だったり困難である方に対し、働く場所を提供するお店。実際にキッチンやホールで働いているスタッフは、多くがそうした通所者の方なんだとか。お店の運営は、社会福祉法人が行っていて、売り上げは、障害を抱える人たちの自立支援に活用されます。
レトロな感じの外観から一転して、店内は明るい木目素材を生かしたテーブルや壁板、椅子など、インテリアにもこだわりが感じられます。背もたれの高い椅子は、すべて薄茶色のクッションが敷かれ、メニューカバーは、かわいい色違いの水玉模様。テーブルには、お店特製の手作りクッキーやケーキなどが。小さなかごに盛られて、おいしそうです！

日替わりランチは、ご飯が白米か玄米が選べます。この日は、もう玄米が売り切れということで、白米をいただくことに。本日のメインメニューは、舌平目のフライ・タルタルソース。付け合せの野菜サラダにかぼちゃの素揚げ、小鉢、漬物、ご飯、味噌汁がついて700円（税込み）。食後のコーヒーがついて800円は、このロケーションにしてはオトクな価格設定です。
日替わりランチは、お弁当にしてお持ち帰りもできます（味噌汁なし570円・税込み）。お弁当はお店で作り置きしてもらって、15時から営業がはじまる「コミュニティサロンふぅ」で食べることもできます。「コミュニティサロンふぅ」は、「ジョイント・ほっと」の営業が14時30分で終わった後、地域に住む方たちの交流の場として、火曜日から金曜日の15時から19時まで開放されるカフェです。人気メニューは、季節によって変わる100円シリーズ。8月はかき氷と梅ジュースです。自分で食事やドリンク、お菓子などを持ち込むこともできるそうです。
京都随一の繁華街、四条河原町に程近いロケーションに、社会的弱者の立場にある方たちを支えるためのこんなお店がありました。