四条烏丸、京都のど真ん中、ビジネス街にひと際異彩を放つ歴史150年の京町家。
落ち着いた佇まいながら、ショーウインドーには色彩豊かな袋モノが並んでいます。
ZEN Karasuma KYOTO。令和元年7月にオープンしたばかりの、シェアストアです。

京都でも増えているシェアハウス、シェアオフィスならぬ、「シェアストア」。何かというと、町家のなかの「おはこ」をシェアする、という新しいビジネスの形態です。棚や空間といったショーケースを「おはこ」に見立てて、名付けられたのだそう。
伝統的な町家の「みせの間」を有効に使ってほしい、というオーナーさんの想いから、「おはこかし」という形をとっています。棚単位でストアを持てるため、アンテナショップとして、あるいは作品展にも活用できます。期間は最短1週間からOKなので、京都の一等地でお手軽・お気軽にストアオープンできるというのは、若手アーティストさんや起業家さんにとって垂涎モノでは？！
また、よりアピールしたい方に向けては、「軒先てんぽ」がおススメ。道行くひとにダイレクトに発信できるので、チャレンジショップ的にテスト販売をしてみたり、さまざまなイベント利用にもうってつけです。

リアルショップの強みはなんといっても、作品そのモノに見て、ふれて、選べるということ。昨今流行りのハンドメイド通販サイトでは物足りない方、サイトでは作品のよさが伝わらないと思っているつくり手さんに、ぜひご利用いただきたいと思います。
オーナーの浅野さん自身がデザイナーなので、同じ作家として、作家さんの気持ちをよく理解してもらえるのもうれしいところ。「京都の方はもちろん、京都以外の方も、起業家もアーティストも、どなたにでも使っていただきたい」というオープンな考え方なので、ぜひ登竜門として、このアクセス超優良地にできた町家シェアストアをのぞいてみてはいかがでしょうか。

旧きよき町家ばかりだった町並みが軒並みビルに姿を変えるなか、ここにこそ京町家を遺したいという強い想いを持って凛と立つ「ZEN Karasuma KYOTO」さん。どんなまちの風景をつくりだしていってくれるのか、目が離せません。