まいぷれ伏見編集部スタッフの
なるさんです!
明治になって首都が東京に移り、疎水の建設(1890年に完成)が京都再興「近代化への切り札」となります。
翌年、蹴上(けあげ)発電所が稼働開始。
もはや運河だけに留まりません。
水運や灌漑(かんがい)、水道、そして日本で初めて水力発電を取り入れた都市インフラとして機能していきます。
電気はまず、
「京都電燈社」が市内の電灯事業を開始。
1895年に日本初の路面電車
「京都電気鉄道」が開通。
今の京都駅近く(東洞院塩小路下ル)と
伏見下油掛(京橋)間です。
伏見は灌漑用水の改善で、農業生産が飛躍的に向上します。
伏見の日本酒の販路も全国に拡大したことでしょうね。
湿地帯であった右京は1910年、「嵐電」の開通で整備開発が始まります。
そして
「日本のハリウッド」の名のごとく、映画産業が発展します。
「松竹」「東映」「大映」「大毎」、プロ野球創成期の球団オーナーでした。
電力供給は京都の伝統産業に大きな影響を及ぼします。
手作業中心だった染織や西陣織等の伝統工芸は、照明や乾燥用送風機、力織機の導入で生産性と品質が大幅に向上しました。
電力の普及はまた、新しい産業を生み出します。
碍子(がいし)をはじめとする工業用セラミックス産業です。
発電所から長距離で電気を送るためには高電圧が必要。
しかし高電圧では電気が空気中に漏れる「フラッシュオーバー」が起こりやすくなります。
それを防ぐためには、高性能な無機材料(炭素を主成分としない、燃えない材料)である碍子
(絶縁体)が必要になりました。
碍子を作るためには、粘土を高温で焼き固める窯業(ようぎょう)の技術が欠かせません。
もともとは茶碗や皿、瓦を作る産業で、
京都は平安時代からその技術開発を積み重ねていました。
具体的にはこうです。
・陶器: やや粗い土で作られ吸水性がある。素朴で温かみのある焼き物。
・磁器: 細かい土(陶石)で作られ、焼き締めることで硬くなり、ツルツルして丈夫。割れやすい。
・瓦: 高温に耐えうる耐火材として新化。
(京焼)
・清水焼: 華やかな絵付けが特徴で、日用品や美術工芸品として親しまれる。
・粟田焼: 高品質で京都陶磁器合資会社が製品を欧米に輸出。瀬戸や有田の台頭で明治以降は衰退。
粟田焼の産地は疎水の最寄りにあることに注目。その高い技術力は発電所や製鉄所で使用する
耐火煉瓦(ファイアーブリック)の技術へ進展し、工業用セラミックスと称される耐熱性が高く、腐食しにくい電子部品材料の開発につながっていきます。
琵琶湖疎水は京都や伏見の工業化推進だけでなく、「伝統技術の革新」や「新しい産業の誕生」にもつながり、まさにシナジー効果(相乗効果)炸裂となりました。
2025年、
南禅寺にある水路閣、隧道(トンネル)、インクライン(舟を運ぶ鉄路)の5つの施設が、ついに国宝指定となりました。
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伏見カメラマンの写真撮影
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蹴上
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