伏見人
歴史を学んでから提供する唯一無二のヨーロッパ料理店マスター、中村厚志さん☆
本日の伏見人は、桃山南口エリアにある欧州料理の店『ピーターフロッグ』のマスターである、中村厚志さんにお話を伺いました。
ヨーロッパ各国の家庭料理を1つのお店で味わえるのは、日本でもかなり珍しいスタイル。
なぜそんなことができるのか?
そこにはマスターの勉強熱心さと強いこだわりがあったからなんですね。
生ハムは原木で入荷しています。桜まつりや龍馬祭に出店していた時もたくさんの方に食べて頂きました!
ヨーロッパ料理とドイツビールのお店『ピーターフロッグ』のマスターをしています。
元々料理が好きで、小学校の卒業アルバムにも“将来の夢はコックさん”と書いていましたね。
1990年に大阪で『ピーターコーン』というイタリアンのお店を開きました。
ティラミスやミルクレープ、ラクレットチーズ、ナタデココ、タピオカなど、流行る前にお店でメニュー化してはお客さんに不審がられてきました。笑
そして流行ったら飽きて次!、を繰り返していたらメニューのレパートリーが膨大に増えましたね。
その後、2002年には大阪から中書島に移転しました。
更に、今の場所(桃山南口)へ移転した時には、現在の店名に変更しました。
外国の方も多数ご来店頂いています♪店内の壁には皆さんからの温かいメッセージも!
料理は家庭料理の味付けをできるだけ正確に再現するようにしています。
とはいえ、私自身はヨーロッパに行ったことはないんです。笑
どうやって再現しているかというと、その土地の歴史をしっかり勉強してから調理するから。
昔はスマホで検索とはいかなかったので、図書館に通う毎日でした。
完成したら現地の方に食べてみてもらう。
『本場より美味しい!』と言ってもらえた時はやはり嬉しいですね。
また食材はできるだけ近所のスーパーで調達するようにしています。安くて美味しいものを提供することもこだわりの一つです。
手作りケーキのレシピは100種類以上!
元々大阪の茨木に住んでいたのですが、嫁と小さな店をやろうと決め、京都にやってきました。
紹介された物件があった中書島周辺は下町感が気に入りました。
当時は大手筋商店街のお店のほとんどが19時には閉まり、ゆっくりとした時間が流れている感じも好きでしたね。
今でも歴史を感じさせてくれる景色もたくさん残っていますし、良い街だと思います。
ドイツの地ビールは年に一度しか入荷しないものもあります!
京橋から西に向かって見る宇治川派流の桜は本当にキレイです。
子どもが小さい頃はよく連れて散歩に出掛けていました。
ピーターフロッグのお店の少し先にある木幡駅近くの木幡池はバードウォッチングに最適な場所ですよ。
※住所的には伏見区ではないですが近隣なのでご紹介させて頂きました。
初めての方も常連さんも、子連れファミリーも在日欧州人の皆さんも大歓迎です☆
死ぬまで料理を作り続けたいですね。
お客さんには『マスターが死ぬのはココ(お店)やな!』と言われています。笑
あとは家族みんなで元気に過ごせるのが1番ですね。
私は来年還暦を迎えるんですが、同じく還暦のお客さんと誕生日を祝い合うのが楽しみです♪
全国を飛び回っているドイツビールの業者さんには、『こんなに多種多様なヨーロッパ料理を出すお店は日本中ここにしかない!』と言って頂いたことがあります。
これからもそのスタイルは変えず、皆さんにたくさんのヨーロッパの家庭料理を味わってもらいたいですね。
【編集コメント】
マスターが作る料理はほんとにどれも美味しくて、『次もまた食べよう♪』と思って来店したら、『メニュー変わってるやん!』なんてことはしょっちゅうあります。笑
でもまた新たな美味しいメニューに出会えるので、それはそれで幸せです♪
奥様とのコンビネーションも最高ですよ☆
(取材 さおしー)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。