菊浜学区は、縦は五条通～七条通間、横は鴨川～河原町通間を囲むエリア。高瀬川のせせらぎに沿って、季節を彩る木々が整備された静かな町です。
そんな菊浜学区のちょうど真ん中辺り、高瀬川のほとりにオープンした『灯商店』。

店主さんが8人！？
灯商店は、近隣の飲食店ほか、“菊浜が好き”な面々が結成した灯合同会社が運営されています。何を商うお店かというと、“菊浜エリアの生活サポート”。つまり、菊浜に暮らす人がちょっと助かること。

●ちょっと歩いて行ける距離に、あると助かるお店
店内にずらっと並んだ商品は、調味料、レトルトカレー、カップ麺や駄菓子他、どこのご家庭にも買い置きされているような暮らしの必需品。

●そこに行ったら誰かいるお店
毎日空いていて、気が向いたらのぞきに行ける。温かいコロッケに炊き込みご飯。カウンターで軽くつまむもよし。晩のおかずに持ち帰ってもよし。

●行商用 リヤカーが地域を巡ります。
行商用リヤカーが、暮らしを支える品々を積んで近隣を巡ります。このリヤカーは、京都大学の建築学科『加子母木匠塾』のみなさんが組み上げたもの。伝統工法を活かした軽くて頑丈な造り。まるで小さな家が歩いているような、親しみを込めたデザインです。

オープニングスタッフの募集には、このように書かれていました。
『12/10に町に根付き、ハブのような存在になりたいという想いでオープンした小さな商店です。
町の人が集える飲食店スペースや日用品の販売、商品の配達や行商も行っていきます。』

折悪く、コロナ禍真っ只中の門出となった灯商店ですが、こんな時だからこそ気心の知れた地域の関係づくりや、日用品と一緒に笑顔をお届けするサービスが必要とされるのかもしれません。
商いは小さくとも、地域にお住いのお一人おひとりが、末永く明かりを灯してくれそうな商店です。