ひと昔前の包丁の槌の跡
常真
常真には、毎日いろいろな包丁が持ち込まれますが、時々オッ!と思う包丁が舞い込みます。
今回は、某料理人さんが先輩から譲りうけたという包丁。
地層の断面のような模様が浮き出ているのがわかりますか?写真ではちょっと見ずらいかもしれませんが。
これは、成分が異なる鉄が折り重なってできた模様です。
ひと昔前の包丁づくりといえば、使わなくなった鉄製品を寄せ集めて釜で溶かして、それを職人さんが鍛錬していました。今のように、純度や品質が数値化されていないアナログな時代です。
重ねて叩いて伸ばし、重ねて叩いては伸ばしする職人さんの槌の跡を、わずかに成分の異なる鉄が模様にして、包丁にそっと忍ばせたのです。偶然の産物ともいえる模様をながめては、面白いなぁ、きれいだなぁなんて思ってしまいます。
そんな模様を浮きだたせるのは、やはり自然の産物である天然砥石。品質が均一な人造砥石で研いだのではうまくいきません。
みなさんのご家庭の、ひと昔前の包丁の中にもお宝が眠っているかもしれませんよ
- 営業時間12:00~18:30(午前中不在の時あり)
基本情報
名称 | 常真 |
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フリガナ | ツネシン |
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住所 | 605-0028 京都市東山区三条通古川町商店街下ル64-4 |
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アクセス | 京都市営地下鉄東西線東山駅2番出口よりすぐ |
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電話番号 | 090-3997-3784 |
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営業時間 | 12:00~18:30(午前中不在の時あり) |
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定休日 | 日曜、祝日 |
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電子マネー・その他 | PayPay |
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駐車場 | なし ※近隣にコインパーキングあり |
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関連ページ | ホームページ 砥石のオンラインショップ
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