伏見人
寒天で伏見の町おこし! 伏見の歴史に新たな1ページを刻んだ植野彰さん☆
本日の伏見人は、寒天プロジェクトの代表を務める植野彰さんです。
伏見は寒天発祥の地ということを皆さんご存知ですか?
植野さんはそんな史実を町おこしのきっかけにしたいと思い、記念日の認定や記念碑の設立を目標に活動されてきました。
伏見に住んでいる方にはぜひ知ってもらいたいお話ばかりです☆
京都教育大学で行われた学まち講座『寒天発祥の地の謎を探る』の講演中の様子。
江戸時代創業の乾物店、『植野伝次郎商店』の7代目として荒布(あらめ)などの海藻を取り扱ってきました。
そんなある日、寒天の発祥が伏見区御駕籠町(おかごまち)だということを知りました。
寒天発祥の地としての伏見をもっとアピールして、まちを盛り上げたいという思いが生まれ、仲間と共に『伏見区寒天プロジェクト』を立ち上げました。
2019年には日本記念日協会に12月27日を寒天発祥の日と認定してもらい、2020年12月27日には念願叶って伏見中学校に記念碑を設立することができました。
記念日・歳時記カレンダーにも記載されています♪
元々は“シェアサイクルを伏見に広めたい”という思いで、『ふしざく(伏見をさかなにざっくばらん)』という会合に参加していました。
ですが、シェアサイクルの方はあまりに話が大きくなり過ぎて…笑
そこで縁あったメンバーと伏見区寒天プロジェクトという形で活動していくことにしたんです。
メンバーがいたからこそ、このプロジェクトはやっていけました。
それぞれの考えを活かせるよう、自分はこだわりを持ちすぎないことを大切に活動してきました。
当初やりたかったシェアサイクルの方も今は各地で存在しています。
私にとって宇治川の存在は伏見の大きな魅力の1つです。
雄大に流れている姿を見ると気持ちが落ち着きます。
また伏見の人は、人懐っこい人が多いですね。
外部からの人も多く住んでいるので、住みやすい街なんだと思います。
下板橋がかかるこの辺りは埋め立て地になっていると教えてもらいました。橋桁は今も残っています!
非日常を感じられる桃山の御陵さんは、伏見区外から来た人を一度は連れて行きたい場所ですね。
あとは歴史的遺産を感じられる三栖閘門。
寒天の歴史を知るほどに、伏見区全体の歴史も調べてみるようになりました。
寒天の記念碑、除幕式の様子。
寒天発祥の地という事実を元に、もっと伏見が盛り上がっていくことを願います。
プロジェクトとしても、寒天を使った料理バトルや地元の飲食店さんに寒天メニューを考案してもらうなどの働きかけはしてきましたが、自発的に寒天普及活動をしていく方がもっと増えたら嬉しいですね。
また、海の環境の変化から寒天の材料である天草の確保も難しくなり、寒天の製造も工場での生産に変わりつつあります。
海藻を長年扱ってきたこともあり、海への恩返しとして、海の環境を守る活動もこれからは行っていきたいです。
【編集コメント】
私は26人目の伏見人、伏見駿河屋の山本さんの取材の際に、伏見が寒天発祥の地だということを教えてもらいました。
寒天を使ったスイーツなどがたくさんあれば、伏見の町おこしのきっかけになりそうですよね♪
とはいえ、寒天を使ったレシピでの開発はなかなか難しいらしいので、ぜひいろんな方々に挑戦して頂きたいです☆
(できましたら試食に行きます!笑)
(取材 さおしー)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。