西本願寺の、堀川通を挟んだ真向かいにあるＩＣＨＯＹＡ（いちょうや）。創業が昭和41年（1966年）ということで、もう半世紀以上、この地でお土産物のお店を構えています。2002年にはカフェ＆ダイニングとしても展開を始め、店舗の奥は、シックな感じのダイニングスペースになっています。
今回、ランチとして、お店の人気メニューの一つでもある湯葉納豆丼（880円）をいただきました。京料理には欠かせない食材の一つの湯葉と、納豆、九条ねぎをふわふわ卵でとじて丼としたもの。思いのほか納豆の風味が強いので、好きな人にはたまらないですが、「納豆はちょっと苦手」という向きには、納豆抜きの湯葉丼（850円）が用意されています。湯葉料理というと薄味を連想される方も多いですが、味はしっかり濃いめ。納豆の強い主張とバランスがとれています。ありきたりな丼物にあきたら、挑戦してみたい一品です。くせになるかも。

夜はお酒も飲めるダイニングバーに。観光客だけではなく、近隣の会社にお勤めの方たちも来られるようです。お店は、４人がけのテーブル席４つのほか、奥には掘りごたつのお座敷席もあります。小さな坪庭まであって、大通りに面した賑やかな界隈にあるのに、落ち着いた雰囲気のお店です。内装が、店名でもある銀杏をモチーフとした間接照明で統一されているからでしょうか。
メニューはほかにも、湯葉そば、にしんそばといった京都らしいものに加え、オムライス、カレーライスといったスタンダードなものも。夏季限定で、冷やし湯葉そばなんていうものもありますよ。また、食事と一緒に、サラダや味噌汁、汲み上げ湯葉などをセットメニューとしてつけることもできます。カフェメニューとしては、わらび餅、抹茶の生チョコレート、おぜんざいなど。観光で歩きつかれたとき、ちょっとしたブレイクに甘いものが欲しいとき、気軽に立ち寄れるお店です。