伏見人
京表具の漆塗りの技を自ら志願! 半田地をキャンバスに見立てた温故知新の漆塗り職人、桐山さん☆
本日の伏見人は、伏見区在住の漆塗り職人、桐山喜隆さんにお話をお伺いしました。
現在京都で表具材料に漆を塗る職人さんは桐山さんだけ。
そんな桐山さんの貴重な作業現場にお邪魔し、撮影やお仕事に対するこだわりを聞かせて頂きました。
はじめは漆を濾すところから。刷毛についたホコリを丁寧に落としてから塗りの作業に入ります。
主に京表具(屏風・襖・額縁・衝立など)の材料を塗る漆塗職人をしています。
元々は実家の京桐工芸で京表具本体の方を作っていましたが、跡継ぎがいないと仰っていた漆塗りの親方、北風敏久さんに弟子入りを志願。
2年前に漆塗職人として独立しました。
漆塗りの前には繋ぎ目に和紙を貼ったり、半田地の下地を塗る作業もあるそうです。
とにかく全て手仕事にこだわっています。
親方の工房と環境が違うところもあり、その分今は作業工程も増えていますが、前日の準備や段取りを大切に作業を行っています。
ただ湿度が命なので、天候次第では思い通りに作業できないことも多々ありますが…。
湿度に気を付けながら室の中で硬化させます。
伏見の中でも、私が住んでいる下鳥羽の地域のことがめちゃめちゃ好きです!
ノーストレスで生活できています!
城南宮の神輿子の会や息子の野球繋がりの方々など、すごく良い出逢いがたくさんあります。
また農家さんが多い地域でもあり、皆さん野菜を下さったりと、いつも本当にありがとうございます!
竜馬通りにある『辻政』は、本当に美味しくて、カウンター越しに目の前で魚を捌いてくれるのが魅力的です。
なんと父親同士、息子同士も同級生というご縁もあるんです。
また伏見港周辺は嫁さんとのお散歩コースです。
帰りに納屋町商店街にある『ササキパン』を買って帰ります。
半田地キャンバスの作品とスケボーの作品たち。本当に美しい!!
半田地キャンバスを使ったアート作品もこれからどんどん制作していきます。
海外の方にも漆塗りの作品の美しさを知ってもらいたいですね。
半田地は粘土や泥のことで、本来は漆の下地に塗るのですが、それをキャンバス代わりにして字や絵を描くととても描きやすいことが判明!
いろいろな作家さん達に一度使用して頂いて、半田地キャンバスの可能性が広がっていけばいいと思います。
【編集コメント】
職人さんといえば、気難しく怖いイメージがあったのですが(思い込み激しくてすみません!笑)、桐山さんはとてもユーモア溢れる優しい方でした☆
しかしながら、作品に向かう真剣な眼差しはとてもカッコ良かったです!
ちなみに奥様はエステティシャン♪
桐山さんの肌がキレイな理由はここにアリですね♪
(取材 さおしー)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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