伏見人
集う一人ひとりが主役に~希望とぬくもりに満ちた“木曜日のカフェ”運営者
(右)小池育子さん〔代表〕
(左)米田恵子さん〔副代表〕
今回の伏見人に登場するのは、『ぷくcafé』の小池育子さん、米田恵子さんのお二人です。
伏見区役所そばの、どこか懐かしくてほっとする場所—それが『ぷくcafé』。
毎月1回木曜日、古民家を改造した「まんへい」で開かれるこのカフェは、誰でもふらりと立ち寄ることができ、お茶を飲みながらそこにいる誰かとおしゃべりしたり、悩んでいること・困ったことを相談できる、地域のひとたちのための、なくてはならない居場所。
運営する『ぷくcafé』の代表小池さん、副代表の米田さんのおふたりに『ぷくcafé』のこれまでとこれからについて、じっくりお話を伺いました。

障害のあるなしにかかわらず、誰でも気軽に集っておしゃべりできるコミュニティスペース『ぷくcafé』

記念すべき初回イベントでは伏見のお酒についてお話を聴きました

みんなで盛り上がった音楽会♬
(小池さん)
8年ほど前、京都市の支援事業として始まった「支え合い活動鷹匠実行委員会」と同時に『ぷくcafé』はスタートしました。いま核となっているのは、手話をコミュニケーション手段として使うメンバーを含む5名ほど。ひきこもりのひともいたので、ともかく「話をしよう」と月1の居場所づくりを始めました。
コロナ禍のときに区役所の連続講座で日本酒の歴史を学び、感動しました。知っていたつもりの伏見のお酒のことをよくわかっていなかったことに気づき、地域のみなさんにも知ってほしいと、初回『ぷくcafé』は伏見連続講座の講師をされた京極屋さんにお願いして「伏見の酒」のお話をしてもらいました。「まんへい」マスターの同級生の方々からの申し出もあり、同時に音楽会も開催したんです。
(米田さん)
B型作業所さんから手づくり品を売ってもらえないかという打診もありました。別の知り合いのB型作業所から農家さんのつながりで野菜を売ってくれないかという話もあり、それに加えてお友だちの紹介で、米粉クレープキッチンカー・米小屋さんを紹介いただきました。
こうして、月1木曜日開催『ぷくcafé』にマルシェも加わるようになりました。

障害のあるなし・重い軽いにかかわらずみんなで楽しめる「卓球バレー」

スナック〈花のん〉沙耶香ママのご協力を得て FM845パーソナリティ、山下忠彦さんのラジオ番組900回を記念して、LIVEを開催しました♪

スナック「花のん」
(米田さん)
小池さんは本当に、一度関わったら最後まで面倒を見る方なんです。
『ぷくcafé』も最初は障害のある方、高齢者が多かったけれど、いまではヤングママなど、幅が広がっています。本当の意味で「誰も取り残さない」ということだと思います。
私たちとマスター夫妻が子どものママ友パパ友だった関係で、場所も使わせていただけることになり、マスターの理解もあり、助かっています。
看板ネコのぷくちゃん♡
オンライン生配信やスマホ講座でもとてもお世話になっている「花パソ」さんの活動場所でもあります
(小池さん)
集う方たちには自分でできることは自分でしてもらいます。居場所とはいえ、主体的に関わってほしい。その人が主役。ここに来たら、自己紹介してもらって、自然とつながってもらい、何かを持って帰ってほしいと思います。癒されるだけでなく、自分にとっての「お土産」を持って帰ってほしいです。
いろんな提案をして、人が共に乗ってくれるとやりがいがあります。提案はするけれど、時代に合っていないと乗ってくれない。時代に合わせていこうという気持ちは持っています。
(小池さん)
5つお城があるということ。淀城、向島城もすごかったという話も聴いて、感動しました。
伏見人として伏見のことを学ぶことが大切。そこを軸足として据えることにより、得られることが大きいと思います。これからもっともっと伏見のことを知っていきたいですね!
(米田さん)
自分の住むところがいちばんだと思います。ここ数十年はそこが伏見。自分の居る場所が平和で幸せであってほしい。『ぷくcafé』みたいな場所が伏見のあちこちにできていけばいいな、と思います。
(小池さん&米田さん)
『ぷくカフェ』命です!
和室もあり、「だれかの家に来たみたい」と言われます。くつろげますよ。
ふだんは喫茶店、月1回木曜日『ぷくcafé』になる「まんへい」さん

木曜日マルシェ常連の米小屋さん♡

FM845パーソナリティ、山下忠彦さんの20周年記念ライブ

山下さんとスタッフのみなさん
(小池さん)
海外の人とつながりたいですね。
「ぷくcaféから世界へ」を合言葉に、現在大阪万博ボランティアを『ぷくcafé』のメンバー数名が名乗り出て、グループ活動として会場で名刺を配っています。「手話できます」マークを付けて頑張っています。ここで出会った外国人の方々が『ぷくcafé』に足を延ばしてくれたらうれしいですね。
(米田さん)
『ぷくcafé』を続けていくことですね。メンバーも年を重ねてきたので、若い世代の仲間をもっとつくっていきたいです。
大阪万博ボランティアにも尽力しています

ボランティアスタッフとして万博に通いながら、新たなアイディアを思いつき行動に移す小池さん

「京都府婚活マスター」の資格も持つ小池さん。「ジム婚」という新しい取り組みにも着手!

みんなの拠点『ぷくcafé』前で
(小池さん)
朴葉寿司と卵焼き!
(米田さん)
珈琲が大好きなので、珈琲ですね。


【編集コメント】
互いにお子さん同士のPTAつながりで見知っていたところから、「大手筋でもよくお見掛けするし」と、小池さんが米田さんに声を掛けたところからのご縁という、代表小池さんと副代表の米田さん。お二人の間にあたたかくもしっかりとした信頼関係が築かれているのは、取材中の漫才のような掛け合いからもよくわかりました。
とにかくまめでバイタリティあふれる小池さんが、気になる入院中のお一人おひとりに新聞や切り抜きを渡しに行っているというお話を聞き、「その方に希望を渡しに行っているんだな」と感じました。
その小池さんを誰よりも理解し、見守り支えているのが米田さん。このお二人が四方八方に目配りしながら、だれもが「安心安全」に暮らせる伏見のまちを下支えしているのが『ぷくcafé』だと思います。
伏見のあちこちに『ぷくcafé』のような居場所があると、だれもが安心して暮らせる地域が現実的になるように思いました!
(取材 ナッツ)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。